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★ マイ・ブルーベリーナイツ(原題:MY RRUEBERRY NIGHTS)
   監 督 :ウォン・カーウァイ
   出 演 :ノラ・ジョーンズ、ジェード・ロウ、レイチェル・ワイズ、ナタリー・ポートマン
   ジャンル:ドラマ(ラブロマンス)
   2007年  フランス / 香港








 ノラ・ジョーンズの歌が使われている、と思って見ていたらとんでもない、本人が主役を張っていました。 
 知らないで見れば、ちょっと個性的な美人の女優さんに見える、芸達者な方なのでしょう。もしかしたら監督の使い方がうまいのかも知れません。


注)以下、ネタバレだらけです!

【あらすじ】 
 彼氏に振られたエリザベス(=ノラ・ジョーンズ)はジェレミー(=ジェード・ロウ)の店にぶらりと入ります。
 優しいジェレミーのブルーベリーパイに癒されながらもすっきりしない彼女は旅に出るのです。
 旅の途中でいろんな体験を重ねながら結局ジェレミーの元へ戻っていきます。


【感想】 
 エリザベスは旅の途中で少し留まっては、少し変わった愛の形に出会います。
 小さな町で保安官にストーカーされているレイチェル・ワイズが妙に美しい!
 また女賭博師(?)/ナタリー・ポートマンは、愛する父の死に目に会う事が出来ません。(親って、いつまでも元気に生きていると思ってしまうものだから…。)



 この映画は、カメラワークが少し凝っていて、好き嫌いが分かれるかも知れません。なにかを通して撮っているシーンやコマ送りが分かるようなカットも多く、また全体に暗いトーンなのも私は気になりました。
 気にはなったが「嫌」という程でもありません。
 少し、けだるさの漂うノラ・ジョーンズの歌の雰囲気に合っているようには思えたのです。

 ロードムービーと言ってもいい、歌とは全然関係ない世界のストーリーで、彼女は鼻歌も歌いません!


 シンガーが主役で全然歌わない映画ですが、結構面白かったです。
 主役の相手役の男性が、聡明な優しさあふれるいい男(=髪の毛フサフサのジェード・ロウですものね。)なのも心休まります。
 紆余曲折を経て、最後はちゃんとハッピーエンドになるし、周辺の登場人物も結局は皆いい人であって、私としては人生を描く映画というのはこうであって欲しいタイプの映画でした。



  … 私は感情移入が激しいのか、映画の主役が不幸になって終わられると、とても、とっても、へこんでしまうので … 。




  2018.09.    ................ 傑作映画館の目次ページへ